【導入】気温と負の数の引き算

【基本】符号のついた数では、正の数と負の数について見ました。特に重要なのは、負の数です。負の数は、日常生活で見たことがあると思いますが、算数の世界では出てこず、数学の世界で初めて出てきたものでしたね。

【導入】気温と負の数でも見たように、日常生活で負の数をよく見かける場面は、天気予報でしょう。次のような予報をテレビで見たことがあると思います。

この画像は、ある日の予想最高気温です(予想最高気温(全国)|TBSテレビ:お天気ガイドより)。各都市の予想最高気温が赤い文字で書いてあり、その下には前日差が書いてあります。前日の最高気温からどのように変化するか、が示されています。

例えば、21℃の予想だといわれても、どれくらいの暖かさなのかわかりにくいかもしれません。しかし、前日差があると、「昨日よりもちょっと暑いんだな」とか「少し寒くなりそうだ」というのがわかるので、着る服を選ぶときなどに参考になりますね。

ところで、上の図には、今日の予想最高気温と前日差がのっていますが、前日の最高気温自体はのっていません。しかし、

 前日の最高気温 + 前日差 = 今日の最高気温

となるのだから、前日の最高気温は

 今日の最高気温 – 前日差

を計算すれば求めることができます。

例えば、大阪を見てみましょう。大阪は、今日の予想が20℃で、前日から +1℃の予想です。なので、前日の最高気温を式で書けば、\[ 20-(+1) \]となります。実際の気温から、この答えを考えてみましょう。前日から1℃高くなって20℃になるのだから、前日は19℃ですね。なので、\[ 20-(+1)=19 \]ということです。 $+1$ を引くことは、単純に $1$ を引くことと同じです。

次に、東京を見てみましょう。今日の予想が21℃です。前日からは -2℃の予想です。なので、前日の最高気温を式で書けば、\[ 21-(-2) \]となります。今度はちょっとよくわからない式ですね。これも、実際の気温から考えてみます。

前日と比べて -2℃ということは、今日は前日よりも気温が下がるということですね。視点を変えると、前日は今日よりも気温が高い、ということができます。なので、前日は、今日よりも2℃高いのだから、23℃ということになります。つまり、\[ 21-(-2)=23 \]が成り立つことになります。

負の数を引く」というのは考えるのが難しいですが、この天気予報の例を考えれば、「正の数を足す」ことと同じだということがわかると思います。

もう1つ計算してみましょう。金沢は、今日の予想が16℃で、前日からは -4℃の予想です。なので、前日の気温は、\[ 16-(-4)=16+4=20 \]となります。 $-4$ を引くことは、 $4$ を足すことと同じになります。

これから、正の数と負の数を使った、足し算や引き算を扱っていきますが、そのときには、ここで見た内容が理解の手助けとなるでしょう。