【基本】空間における直線や平面の決定
ここでは、空間における直線や平面の決定について見ていきます。
空間における直線の決定
平面の場合、ある2点を通る直線は、1つに決まります。定規を使って2点を結ぶことを考えれば、どう頑張っても1本しかひけないことがわかります。
空間の場合も、ある2点を通る直線は、1つに決まります。空間だと定規を使うことは難しいですが、例えば、糸でつなぐことを考えればイメージできると思います。糸をピンと張れば、2点を通る直線は1本しか引けないことがわかるでしょう。
空間における平面の決定
直線は2点を決めれば1つに決まりますが、平面を決めるには2点では足りません。
例えば、2本の指をL字にして、指先の上に下敷きを乗せたとしましょう。この状態ではフラフラとして、とてもバランスが悪いです。これは、平面が定まっていないことを表しています。
今度は3本の指を使って、指先が三角形の頂点になるようにしてみましょう。こうしてから下敷きを乗せれば、下敷きは安定します。これは、平面が定まったことを意味しています。
このように、平面が決まるには、3点が必要なことがわかります。
ただの3点ではいけません。この3点は同一直線上にあってはいけません。同一直線上にある場合は、やはり下敷きはフラフラとしてしまいます。
こうして、同一直線上にない異なる3点を決めれば、平面がただ1つに決まることがわかります。
また、以下のような条件でも、平面は1つに決まります。
- ある直線と、その直線上にない点
- 平行な(異なる)2直線
- 交わる2直線
まず1つ目の、「直線とその上にない点」とは、次のような状況です。
これは、直線の上に2点とれることから、「同一直線上にない異なる3点」を決めているのと本質的に同じです。
平行な2直線は、次のような状況です。
この場合も直線の上に2点とれるので、本質的に、「同一直線上にない異なる3点」を決めているのと同じです。
最後の交わる2直線も同様です。
つまり、言い方が違っていますが、結局、同一直線上にない異なる3点を決めるような条件であれば、平面は1つに決めることができる、というわけです。
おわりに
ここでは、空間における直線や平面の決定について見てきました。平面を決めるには、同一直線上にない異なる3点を決めないといけない、という点をおさえておきましょう。