ギリシャ文字一覧
中学校の数学から、式の中でアルファベットが使われるようになりました。高校数学でも、同じように式中でアルファベットを使うのですが、アルファベットだけでは文字が足りないことがあります。そのため、高校数学では、ギリシャ文字も使います。
ここでは、よく使うギリシャ文字を紹介します。また、後半ではギリシャ文字の一覧も紹介します。
高校数学でよく使うギリシャ文字
ギリシャ文字の中で、一番よく使うものは、 $\pi$ (パイ)でしょう。数学では、円周率を意味します。中学数学でも出てきましたね。
次に頻度の高いものは、 $\alpha$ と $\beta$ です。アルファとベータと読みます。方程式の解を表すときに使われることが多いです。また、解が3つあるときは、 $\gamma$ (ガンマ)も使われることがあります。
$\theta$ (シータ)は、角度を表すときによく使われます。三角比の分野など、いろんなところで登場します。
$\Sigma$ (シグマ)は、数列の分野で「和」を表す記号として使われます。
微分の分野で、たまに $\delta$ や $\varepsilon$ という文字が使われることがあります。デルタ、イプシロンと読みます。どちらも、「とても小さい正の数」を表すときに使われます。
複素数の分野では、 $\omega$ (オメガ)が出てきます。1の3乗根を表すものとして、よく使われます。
$\lambda$ (ラムダ)は、物理で使われることがあります。数学でも、昔は行列の分野でも使われていたのですが、今は行列が指導要領からはずれてしまったので、少し登場回数は減ってしまいました。
高校数学でよく使われるものは、このくらいでしょう。
ギリシャ文字一覧
最後に、ギリシャ文字の一覧も載せておきます。上で挙げたものも、再度載せています。なお、アルファベットと同じように、ギリシャ文字にも大文字小文字があります(上で挙げたもののうち、シグマだけ大文字でした)。なお、文字がアルファベットと同じものは、カッコで囲っています。
大文字 | 小文字 | 読み方 |
---|---|---|
$(A)$ | $\alpha$ | アルファ |
$(B)$ | $\beta$ | ベータ |
$\Gamma$ | $\gamma$ | ガンマ |
$\Delta$ | $\delta$ | デルタ |
$(E)$ | $\epsilon, \varepsilon$ | イプシロン、エプシロン |
$(Z)$ | $\zeta$ | ゼータ |
$(H)$ | $\eta$ | イータ、エータ |
$\Theta$ | $\theta, \vartheta$ | シータ |
$(I)$ | $\iota$ | イオタ |
$(K)$ | $\kappa$ | カッパ |
$\Lambda$ | $\lambda$ | ラムダ |
$(M)$ | $\mu$ | ミュー |
$(N)$ | $\nu$ | ニュー |
$\Xi$ | $\xi$ | クシー、グザイ、クサイ |
$(O)$ | $(o)$ | オミクロン |
$\Pi$ | $\pi, \varpi$ | パイ |
$(P)$ | $\rho, \varrho$ | ロー |
$\Sigma$ | $\sigma, \varsigma$ | シグマ |
$(T)$ | $\tau$ | タウ |
$\Upsilon$ | $\upsilon$ | ユプシロン |
$\Phi$ | $\phi, \varphi$ | ファイ |
$(X)$ | $\chi$ | カイ |
$\Psi$ | $\psi$ | プシー、プサイ |
$\Omega$ | $\omega$ | オメガ |