共通テスト 数学I・数学A 2025年度旧課程 第4問 解説
【第3問~第5問から2問選択】
(問題文は後日更新します)
解説
(1)
\begin{eqnarray}
702
&=&
2\cdot 351 \\[5pt]
&=&
2\cdot 3^2\cdot 39 \\[5pt]
&=&
2\cdot 3^3\cdot 13 \\[5pt]
\end{eqnarray}なので、正の約数の個数は\[ (1+1)\cdot(3+1)\cdot(1+1)=2\cdot4\cdot2=16 \]個となります。
解答
アイウ:313
エオ:16
解説
(2)
\begin{eqnarray}
9x-23y &=& 1 \\[5pt]
9x-(9\cdot2+5)y &=& 1 \\[5pt]
9(x-2y)-5y &=& 1 \\[5pt]
\end{eqnarray}なので、 $x-2y=-1$, $y=-2$ とすると成り立つことがわかります。よって、 $(x,y)=(-5,-2)$ が特殊解だとわかります。
\[ 9\cdot(-5)-23\cdot(-2) =1 \]を先ほどの式から引くと
\begin{eqnarray}
9(x+5) &=& 23(y+2)
\end{eqnarray}となることがわかります。 $9$ と $23$ は互いに素なので、これより、整数 $k$ を使って、 $x+5=23k$, $y+2=9k$ とかけます。つまり、 $x=23k-5$, $y=9k-2$ とかけます。
$x$ が正の整数で最小になるのは $k=1$ のときで、このとき、 $x=18$, $y=7$ となります。
解答
カキク:187
解説
(3)(i)
$n$ と $702$ の最大公約数が $9$ ということは、 $9m$ と $9\cdot 78$ の最大公約数が $9$ ということであり、 $m$ と $78$ の最大公約数が $1$ ということです。
解答
ケ:2
解説
(3)(ii)
$n$ は $9$ の倍数で、 $23$ で割った余りが $6$ なので、ある整数 $x,y$ を使って、 $9x$ とも $23y+6$ とも書けることがわかります。
(1)の答え $x=18,y=7$ 、は $9x=23y+1$ の整数解の1つです。なので、 $x=18\cdot 6$, $y=7\cdot 6$ は $9x=23y+6$ の解です。$9\cdot 18\cdot 6=23\cdot 7\cdot 6+1$ をこの式から引くと
\begin{eqnarray}
9(x-18\cdot 6) &=& 23(y-7\cdot 6)
\end{eqnarray}なので、整数 $k$ を使って、 $x=18\cdot 6+23k$ と $y=7\cdot 6+9k$ と書けることがわかります。
解答
コサシ:239
解説
(2)(iii)
条件(A) より、 $n=9m$ とかけ、 $m$ は $78$ と互いに素です。
条件(B) より、 $m$ は、整数 $k$ を使って、 $18\cdot 6+23k$ とかけます。 $108+23k$ です。
$k=-4,-3,-2,-1$ とすると、この値は、それぞれ、 $16, 39, 62,85$ となります。 $16$ も $62$ も偶数だから $78$ と互いに素ではありません。 $39=13\cdot 3$ も $78=13\cdot 6$ とは互いに素ではありません。なので、一番小さくて条件を満たすものは、 $k=-1$ で $m=85$ だとわかります。
なので、\[ n=9\cdot 85=765 \]と求められます。
解答
スセソ:765
解説
(4)
(a)について、(3)(ii)と同じようにすると、 $m=18\cdot4+23k=72+23k$ となり、 $k=-1$ のときに $m=49$ となり、 $78$ とは互いに素になります。
つまり、 $9\cdot 49$ は、 $702$ との最大公約数が $9$ で、 $23$ で割った余りが $4$ である正の整数の例だとわかります。
(b)について、 $9x=24y+7$ となる整数 $x,y$ が存在するとすると、 $9x-24y=7$ となりますが、左辺は $3$ の倍数、右辺は $3$ の倍数ではないので、矛盾します。なので、条件を満たすものは存在しません。
(c)について、 $24$ で割った余りが $6$ である整数は $6$ の倍数なので、 $702$ との最大公約数が奇数になることはありません。なので、この場合も条件を満たすものは存在しません。
よって、真、偽、偽となります。
解答
タ:3