共通テスト 数学I・数学A 2025年度旧課程 第3問 解説
【第3問~第5問から2問選択】
(問題文は後日更新します)
解説
(1)
(i) 二人が出す手は $3\times 3=9$ 通りあり、このうち、あいこになるのは $3$ 通りなので、あいこになる確率は $\dfrac{1}{3}$ です。余事象を考えると、1回目で優勝者が決まる確率は $1-\dfrac{1}{3}=\dfrac{2}{3}$ となります。
(ii) 2回目で優勝者が決まるのは、1回目があいこで、2回目があいこでない場合なので\[ \frac{1}{3}\cdot\frac{2}{3}=\frac{2}{9} \]です。
(iii) 3回目で優勝者が決まるのは、1回目と2回目があいこで、3回目があいこでない場合なので\[ \frac{1}{3}\cdot\frac{1}{3}\cdot\frac{2}{3}=\frac{2}{27} \]となります。
解答
アイ:13
ウエオカキ:29227
解説
(2)(i)
3人の手の出し方は、全部で $27$ 通りです。
優勝者が決まる場合、誰が優勝するかが $3$ 通りあります。
また、グーで優勝するか、チョキで優勝するか、パーで優勝するか、3つのどれかしかなく、優勝者の手が決まれば負ける人の手は自動的に決まるので、優勝者が決まる手の組合せは $3$ 通りです。
なので、人数の推移が $3\to 1$ となる確率は\[ \frac{3\cdot3}{27}=\frac{1}{3} \]となります。
解答
クケ:13解説
(2)(ii)
あいこになるのは、手が1種類のときと3種類のときです。
1種類のときは、手の出し方は $3$ 通りです。
3種類のときは、手の出し方は $3\cdot 2\cdot 1=6$ 通りです。
なので、1回目であいことなる確率は\[ \frac{3+6}{27}=\frac{1}{3} \]となり、人数の推移が $3\to3\to 1$ となる確率は\[ \frac{1}{3}\times\frac{1}{3}=\frac{1}{9} \]となります。
次に、人数の推移が $3\to2\to1$ となる確率を考えます。はじめいた3人は、次の段階で1人か2人か3人か、のいずれかになります。1人になる確率は (i) で求めたように $\dfrac{1}{3}$ で、3人になる確率も先ほど求めたように $\dfrac{1}{3}$ なので、2人になる確率は $\dfrac{1}{3}$ となります。
2人から次の段階で1人になる確率は、(1)(i)で見たように、 $\dfrac{2}{3}$ だから\[ \frac{1}{3}\times\frac{2}{3}=\frac{2}{9} \]となります。
こうして、2回目で優勝者が決まる確率は\[ \frac{1}{9}+\frac{2}{9}=\frac{1}{3} \]となります。
解答
コサ:13
シス:29
解説
(2)(iii)
$3\to3$ から始まる場合、つまり、1回目であいこになる場合をまず考えます。
この後は「2回目で優勝者が決まる場合」と同じように考えればいいので、確率は\[ \frac{1}{3}\cdot\frac{1}{3}=\frac{1}{9} \]となります。
$3\to2$ から始まる場合、 $3\to2\to2\to1$ となるしかありません。 $3\to 2$ となる確率は $\dfrac{1}{3}$ です。この次はあいこ、その次は優勝者がきまるので、こうなる確率は\[ \frac{1}{3}\cdot \frac{1}{3}\cdot\frac{2}{3}=\frac{2}{27} \]となります。
両方を合わせて、3回目で優勝者が決まる確率は\[ \frac{1}{9}+\frac{2}{27}=\frac{5}{27} \]と求められます。
解答
セソタ:527
解説
(3)(i)
3回目で優勝者が決まる場合を考えます。
1回目で1人になることはないので、1回目が終わった段階では、2人か3人になります。
2回目のじゃんけんを2人でした場合、じゃんけん後は2人となります。ルール2 より、3回目のじゃんけんでは1回目で負けた人が参加するので、3回目は3人ですることになります。つまり、 $3\to 2\to 3\to 1$ となります。
2回目のじゃんけんを3人でした場合、じゃんけん後は2人か3人となります。ルール2 でも新しく増える人はいないので、 $3\to 3\to 3\to 1$ か $3\to 3\to 2\to 1$ となります。
これより、起こりえる $(m,n)$ は $(2,3)$, $(3,2)$, $(3,3)$ となります。
解答
チ:9
解説
(3)(ii)
ルール1 とルール2 を見比べると、3回目で優勝者が決まるケースにだけ差があることがわかります。このうち、 $3\to 2$ から始まるケースのみが異なることがわかります。なので、この場合の確率だけを考えればいいです。
まず、ルール1 の場合を振り返ります。 $3\to2\to2\to1$ となる確率は、(2)(iii) で求めたように、\[ \frac{2}{27} \]となります。
一方、ルール2 の場合は、 $3\to2\to3\to 1$ となる確率です。
3人の次に2人になる確率は、(2)(ii)で見たように、 $\dfrac{1}{3}$ です。
2回目は、2人でじゃんけんをしてあいこになるので、こうなる確率は、(1)(i)で見たように、 $\dfrac{1}{3}$ です。
3回目は3人でじゃんけんをして1人に決まるので、(2)(i)で見たように、 $\dfrac{1}{3}$ です。
よって、 $3\to2\to3\to1$ となる確率は\[ \frac{1}{3}\cdot\frac{1}{3}\cdot\frac{1}{3}=\frac{1}{27} \]となります。
以上から、ルール1 のほうがルール2 より、優勝者が決まる確率が $\dfrac{1}{27}$ だけ大きいことがわかります。
なお、そもそもルール2は人が復活するのだから、優勝者が決まりにくくなる(=ルール1のほうが確率が大きくなる)ことは予想できます。
解答
ツテトナ:1270