【基本】正負の数の減法と加法の関係

ここでは、正負の数の減法について振り返った後、加法との関係を見ていきます。

正の数や負の数の減法の復習

【基本】正負の数の減法で見た、正の数や負の数の減法(引き算)について振り返っておきましょう。

(2)(+3)(-2)-(+3) のような計算では、「どんな数に +3+3 を足せば、 2-2 になるか」を数直線で考えたのでした。

赤い矢印は、「左へ 55 移動」に対応するので、 (2)(+3)=5(-2)-(+3)=-5 だと計算するのでした。

また、負の数を引く場合も、数直線で考えました。 (+2)(3)(+2)-(-3) であれば、「どんな数に 3-3 を足せば、 +2+2 になるか」を考えて

という図から、 (+2)(3)=5(+2)-(-3)=5 と計算しました。

ただ、毎回、数直線をかいて考えるのは大変ですね。以下では、数直線をかかずに計算する方法を見ていきます。

正負の数の減法と加法の関係

(2)(+3)(-2)-(+3) では、次の「???」の部分に入る数字を考えたのでしたね。

この「???」は、 2-2 から、さらに左に 33 だけ移動すれば求められます。

左に 33 移動するというのは、 (3)(-3) を足すことに対応しています。つまり、 (+3)(+3) を引くことは、 (3)(-3) を足すことと同じなんですね。

これは、例えば、「3万円利益が減る」ことと「3万円損失が増える」ことを考えればわかりやすいでしょう。

一方、 (+2)(3)(+2)-(-3) では、次の「???」の部分に入る数字を考えたのでした。

この「???」は、 +2+2 から、さらに右に 33 だけ移動すれば求められます。

右に 33 移動するというのは、 (+3)(+3) を足すことに対応しています。つまり、 (3)(-3) を引くことは、 (+3)(+3) を足すことと同じなんですね。

これは、先ほどと同じような例を使えば、「3万円損失が減る」ことと「3万円利益が増える」ことを考えればわかりやすいでしょう。

この2つのことをまとめると、「正の数を引く」ことと「負の数を足す」ことは同じで、「負の数を引く」ことと「正の数を足す」ことが同じ、ということです。別の数字での計算例で見てみましょう。
(+3)(+5)=(+3)+(5)=2(+3)(5)=(+3)+(+5)=8\begin{aligned} (+3)-(+5) &= (+3)+(-5) =-2 \\[5pt] (+3)-(-5) &= (+3)+(+5) =8 \end{aligned}

このようになります。負の数を引くことが正の数を足すことと同じ、というのは、少しわかりにくいですが、数直線で考えたり、「損失が減る」と考えたり、【導入】気温と負の数の引き算で見た内容を使って、納得しやすいもので考えるようにしましょう。

以上のことをまとめると、次のようになります。

正負の数の減法
正の数・負の数を引くことは、その数の符号を変えて足すことと同じである。

少し変な感じですが、引き算はすべて足し算で置き換えることができます。足し算は、【基本】正負の数の加法で見たように、

 ・同符号なら、絶対値の和に、共通の符号をつける。

 ・異符号なら、絶対値の大きい方から小さい方を引いて、絶対値が大きい方の符号をつける。

と計算すればいいので、数直線を使わなくても計算できますね。

例題

例題
次の計算をしましょう。
(1) (2)(+5)(-2)-(+5)
(2) (3)(1)(-3)-(-1)
(3) 0(+2)0-(+2)
(4) 0(2)0-(-2)

(1) (2)(+5)(-2)-(+5) は、正の数を引くことは負の数を足すことと同じだったので、次のように計算します。
(2)(+5)=(2)+(5)=7\begin{aligned} & (-2)-(+5) \\[5pt] =& (-2)+(-5) \\[5pt] =& -7 \end{aligned}

(2) (3)(1)(-3)-(-1) は、負の数を引くことは正の数を足すことと同じだったので、次のように計算します。
(3)(1)=(3)+(+1)=2\begin{aligned} & (-3)-(-1) \\[5pt] =& (-3)+(+1) \\[5pt] =& -2 \end{aligned}

(3) 0(+2)0-(+2) は、正の数を引くことは負の数を足すことと同じだったので、次のように計算します。
0(+2)=0+(2)=2\begin{aligned} & 0-(+2) \\[5pt] =& 0+(-2) \\[5pt] =& -2 \end{aligned}

(4) 0(2)0-(-2) は、負の数を引くことは正の数を足すことと同じだったので、次のように計算します。
0(2)=0+(+2)=2\begin{aligned} & 0-(-2) \\[5pt] =& 0+(+2) \\[5pt] =& 2 \end{aligned}このようになります。

(3)(4)の計算についてよく見てみましょう。どちらも、 00 から何かを引く計算ですね。 +2+2 を引くときは、 2-2 を足すことになるので、答えは 2-2 となります。 2-2 を引くときは、 +2+2 を足すことになるので、答えは 22 となります。どちらも、引く数の符号を変えた数字が答えになっていますね。

00 から何かを引いたとき、答えは、引く数の符号を変えた数字になります。逆に、何かから 00 を引いても何も変わりません。

おわりに

ここでは、正の数・負の数の引き算が、足し算で置き換えられる、という話を見てきました。正の数・負の数を引くことは、その数の符号を変えて足すことと同じになります。これで、数直線を使わなくても、引き算をすることができますね。

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