【基本】正負の数と大小

ここでは、正の数と負の数に対する大小関係について考えていきます。

不等号で大小を表そう

【基本】符号のついた数で見たように、 00 より大きな数を正の数、 00 より小さな数を負の数というのでした。

このように、2つの数を比べて、「より大きい」とか「より小さい」ということを、「 >\gt 」や「 <\lt 」といった記号で表します。これらを、不等号(sign of inequality) といいます。「 >\gt 」は、「大なり」と読み、「 <\lt 」は、「小なり」と読みます。どちらも、広がっている方が、大きい数であることを表します。

例えば、 +1+100 よりも 11 だけ大きな数だから、 +1+1 のほうが大きいので、+1>0 +1 \gt 0 と表すことができます。一方、 3-3 は、 00 よりも 33 だけ小さな数なので、 00 のほうが大きいですね。なので、3<0 -3\lt 0 と表せます。

それでは、正の数と負の数を比べたときや、正の数同士、負の数同士を比べたときにはどうなるでしょうか。これらの場合に、どちらが大きいかを考えるために、図を使って考えてみます。

負の数を含めた数直線を考えよう

数の大小を考えるために、図を使って考えることにしましょう。直線をかいて、各点と数とを対応させてみます。

まず、左右に伸びる直線をかきます。そして、適当な場所に(普通は真ん中くらいに)、 00 を対応させることにしましょう。

次に、右に +1+1 に対応する点をとります。一般的に、数学の世界では、 +1+1 の場所は 00 の右側にとります。

そして、順番に、 +2+2, +3+3 と数を記入していきます。右に行くほど大きな数になります。(下の図では、間の 0.50.5 にも目盛りを入れています)

また、左側は、基準から反対側に移動していくので、負の数を対応させます。【基本】符号のついた数では、大きい・小さい、高い・低い、多い・少ない、といった量を、正の数・負の数を使って表しましたが、このように反対の性質を持つものは、正の数と負の数で表せるのでした。なので、左側の点に負の数を対応させるのは自然でしょう。

このように、 1-1, 2-2, 3-3 と記入していきます。左に行くほど、小さな数になります。

一般に、このように、各点と数とを対応させた直線のことを、数直線(number line) といいます。数直線は、ここで見たように、普通は左右に伸びる直線を使い、右に行くほど大きな数となるようにします。

例えば、 +1+1, 3-3, 1.5-1.5, 12\dfrac{1}{2} に対応する点を考えると、次のようになります。

右に行くほど大きな数になるので、この4つの数の中では、 +1+1 が一番大きく、あとは 12\dfrac{1}{2}, 1.5-1.5, 3-3 と続きます。これを不等号を使って表せば、+1>12>1.5>3 +1 \gt \dfrac{1}{2} \gt -1.5 \gt -3 となります。もちろん。3<1.5<12<+1 -3 \lt -1.5 \lt \dfrac{1}{2} \lt +1 でもかまいません。

このように、不等号は複数個を同時に使うこともあります。ただ、その場合には、不等号の向きは同じにしないといけません。例えば、 +1>3<1.5+1\gt -3 \lt -1.5 といった書き方はしません。この書き方だと、 +1+11.5-1.5 のどちらが大きいか、わからないからです。

数直線で、 00 に対応する点を原点といいます。また、 00 から見れば、右側に正の数、左側に負の数があるので、右の方向を正の方向といい、左の方向を負の方向といいます。

例題
+1+1, 2-2, 1-1 の大小を不等号を使って表しなさい。

数直線を使って考えてみましょう。

小さい順番に書くと、2<1<+1 -2 \lt -1 \lt +1 となります。これが答えです。

おわりに

ここでは、正負の数の大小を考えてきました。数直線を使って書けば、簡単に考えることができますが、毎回数直線をかくのは面倒ですね。数直線をかかなくても考える方法は、【基本】絶対値と数と大小で見ていくことにします。

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